2021.06.03

ネイリストになるには？ネイリストを目指せる専門学校が進路・仕事内容・資格などを徹底解説

ネイリストはお客様の要望に合わせて爪をキレイに演出する仕事です。ニーズに合わせて整え、マニキュアによるカラーやストーンによるラインといった装飾を添えて美しくすることで、お客様の手元をより華やかにするのが仕事です。

ネイリストには、ただ爪をデザインするだけではなく、爪の形を整えたり磨いたりするスキルも必要です。甘皮処理なども行うため、爪というよりも指先全体をトータルコーディネートする職業だと自覚する必要があります。

今回は、若い女性に特に人気のあるネイリストになるにはどうすれば良いのかを解説します。また、仕事内容や資格についてもご紹介するため、本気でネイリストを目指している方はぜひ最後まで読んで準備を進めましょう。

ネイリストとはどんな仕事？主な仕事内容

ネイリストに対して爪をマニキュアなどで演出して綺麗にするという印象がありますが、仕事内容はそれだけではありません。多くの方が想像するのは「ネイルアート」の方ですが、もう1つ「ネイルケア」も必要となります。

つまり、ネイリストの仕事は大きく2つに分けることができ、それぞれ「ネイルアート」と「ネイルケア」の両方を提供することが必要となるのです。もちろん、ネイルサロンなどの店舗で働く場合は、その他にも「レセプション」を担当することもあれば「カウンセリング」を担当することもあります。

ネイリストの就職先・活躍の場

ネイリストの主な活躍の場としては、ネイルサロンがメインです。ネイルサロンは種類も無数にあり、ネイルケアを中心としているサロンもあればネイルアートを中心にしているサロンもあります。そのほか、美容系の職場やブライダル系の職場でネイリストが求められることもあります。

ただ、すべてのネイリストが就職や転職をするのかというとそうではなく、独立開業して自分の店舗を持つ方も多いです。また、ネイリストの資格を活かして教室を開くなど、近年はその活躍の場も無数に広がっています。

サロンが中心とは言っても何に特化したサロンなのかによっても仕事内容が異なるため、十分に検討する必要があるでしょう。

ネイリストの雇用形態・働き方

ネイリストは正社員としてサロンで働く人もいれば、非正社員として学びながら働く人もいます。ネイリストは国家資格などが必要ないため、アルバイトやパートとして働きながら知識や技術を磨き、最終的に民間資格を取得してプロとしてデビューする人も多いです。

そのほか、近年は派遣社員や契約社員として働く人もいる一方、ファンが付くほど人気のある方は独立開業をする人もいます。また、フリーランスとして働きながら自分の力だけでお客様を獲得する人もいます。

ネイリストは雇用形態に縛られるということはないため、自分が目指す働き方を模索することが大切です。

ネイリストの勤務時間・休日・生活

ネイリストはサロンで働くことが多いため、自身が所属する店舗ごとに勤務時間も異なります。サロンによっては朝から営業を開始するところもある一方、夜になってから営業をするところもあります。これは客層やターゲットごとに違います。

平均すると1日の勤務時間は約8時間のところが多く、営業時間が長い店舗であってもシフト制で早番・遅番を担当することもあります。なお、土日祝日は営業している店舗が多いため、休日は平日になることが多いでしょう。

随時お客様を受け付けている店舗と完全予約制を採用している店舗でも異なるため、勤務する店舗ごとに確認が必要です。

ネイリストの給料・年収

ネイリストは正社員であれば月収15～20万円ほどが平均的です。平均的な年収は300万円前後が多く、アルバイトやパートとして働く場合は自給900～1,200円ほどとなることもあるため、どのように生計を立てていくかが重要です。未経験からでもOKというサロンもあり、働く場所によっても収入が変わります。一般的に地方よりも都心の方が高いと言われていますので、具体的な収入を考えながら生活していかなくてはなりません。

ネイリストの魅力・やりがい

若い女性から絶大な人気を誇る職業のネイリストは、やはりお客様を笑顔にできるところに大きな魅力があります。爪は手元を演出するとても重要な要素であり、仕事でもプライベートでもとにかく目に入ることが多いです。その爪を美しく華やかにできるのがネイリストの特権です。

もっと綺麗になりたいというお客様に対して提案をし、それによって喜んでいただけたときには大きな感動があるでしょう。特に自分の知識や技術で勝負できる世界のため、スキルを磨けば磨くほど成長できるのもやりがいとなります。

そのほか、自分の店舗を持つことを夢にしている方やフリーランスとして世界的に活躍したいと考えている方もおり、大変なことがある一方で夢もある仕事といえます。

ネイリストになるには

ネイリストは人気の職業ということもあって倍率も高いですが、国家資格などが必要ない分誰でも目指すことのできる仕事です。近年はネイリストを育成するための教育機関も充実していますし、美容全般のプロを目指せるエステティック養成学校やスクールもあります。

そのほか、尊敬するネイリストがいる店舗でアシスタントとして修業を積み、そこから正式に採用されるという例もあります。知識や技術が身につけば独立開業もできるため、実績や経験さえあればネイリストとしての飛躍も十分目指せます。

美容学校やスクールに通う

ネイリストになりたい方の多くは美容学校やスクールに通います。いきなりアシスタントなどから始めるのも良いのですが、やはりネイルの世界で今後も働くのなら基礎から応用まで学んでおくことが大切です。

ネイリストのための専門学校も近年は多くなっているため、学校に通いながらスキルを磨くというのが王道のルートとなります。専門学校に通えば、卒業する段階でネイリストの資格も取得できるため、よりプロとして食べていくための選択肢も増えるでしょう。

▼ネイリストの学校・学費

ネイリストになるには美容系の専門学校に通う方法があります。ネイリストに特化したものもあれば、美容業界全般で働ける人材を育成している教育期間もあります。もし本格的にネイルについて学びたいということなら、それらの学校に通うのがプロへの近道です。

学費に関しては通う学校によって違うものの、年間で100～150万円ほどかかるのが平均的です。しかし、ネイリストとしてより高みを目指すなら教材が必須となるほか、ネイルアートやネイルケアに必要なツールも揃えなくてはなりません。それらを加味するとトータルで200～300万円ほどかかると見越しておくべきです。

専門学校やスクールに通わずにネイリストになれる？

事情により学校に通えないという方もいるのですが、ネイリストになる夢を諦める必要はありません。ネイリストの知識や技術は通信講座で学ぶこともでき、そのまま資格を取得することも可能です。

また、ネイリストによってはアシスタントとして業界に飛び込み、そこで修業を積んでプロとなった人も大勢います。必ずしも学校に通わなくてはならないというわけではないため、自分なりのキャリアを考えながら進路を決めましょう。

ネイリストの資格について

ネイリストには国家資格などは必要ないものの、プロと名乗る方のほとんどは民間資格を所有しています。その中でも歴史が古く、業界でも権威ある資格として知られているのが「JNECネイリスト技能検定」です。

そのほかにも「JNAジェルネイル技能検定」や「ネイルサロン衛生管理士」などの資格もあるため、よりお客様からの信頼を獲得できるよう多数の資格取得を目指すのも重要です。なかには、合格率50％の難関資格もありますが、講習会を受ければ合格できるものもあるため、常に自己研鑽できる環境を整えましょう。

ネイリストへの向き不向きこんな人は向いている

ネイリストはお客様の手元を綺麗にしたいと願う方に向いています。単に綺麗にするだけではなくトレンドなどを取り入れることも大切なので、常に美容に興味があって流行などにも関心が強い方ほど向いている仕事です。

また、手元を美しく華やかに演出する細かな作業が必要となるため、手先が器用な人ほど重宝されるでしょう。その他、オリジナルのデザインを考える独創性や柔軟性がある方も、よりネイリストとして人気を集めるのに重要な要素となります。

ネイリストのキャリアプラン・キャリアパス

ネイリストは自由自在な働き方ができるため、単に自分好みの店舗で働ける一方、自分だけの世界を詰め込んだ店舗を作ることも可能です。自分の腕一本で勝負できる業界のため、よりキャリアプランも自由に設計可能となります。

しかし、近年は競争率も高くなっているため、個人のスキルに左右される面も大きいです。いずれ独立開業やフリーランスになることを目指すなら、誰にも負けないネイルアートやネイルケアのスキルを磨く必要があるでしょう。

ネイリストは何歳まで目指せる？

ネイリストは若い女性から人気のある職業ですが、何歳であっても目指せます。当然、トレンドを先読みしたり、流行を追うアンテナが必要となるため、若ければ若いほどより意欲的に働けるのは間違いありません。

その一方、ネイルサロンなどは客層も店舗によって十人十色のため、ご年配のお客様が立ち寄るようなサロンではむしろ熟練したネイリストが求められます。逆に、高校生や大学生などが通うサロンは同世代のネイリストが求められることも多いです。

何歳でも目指せる一方、自分の年齢に合わせた活躍の仕方を模索しなければなりません。

まとめ

ネイリストになるには専門学校に通う他、店舗に飛び込んでアシスタントから始めることなども可能です。国家資格の必要ない仕事なので、業界未経験から始めてネイリストとして成長していくというのも1つのキャリアとなります。

ただ、仕事内容はネイルアートやネイルケアだけではないため、トータルでネイルの基礎的な知識や技術が学べる専門学校に通うのが近道となるでしょう。まずは自分のキャリアについて考え、最適なルートを選んでいく必要があります。