エステティシャンの仕事内容や一日の流れ、年収・給与は?エステティシャンを目指せる専門学校が徹底解説
エステティシャンを目指すなら、仕事内容や一日の流れ、収入について知っておくことが重要です。しかし、サロンによって異なるため、エステティシャンとして働いたことがない方にとっては未知の世界なのではないでしょうか。
今回は、エステティシャンの大まかな仕事の内容、一日のタイムスケジュール、月収や年収などについてご紹介します。この記事で解説するのはあくまでも一例にすぎませんが、知っておく価値があります。特にこれからエステティシャンになりたい方は事前に確認しておきましょう。
エステティシャンの仕事内容
エステティシャンの仕事は多種多様です。具体的な仕事内容を知るためにまず知りたいのが、エステティシャンに求められる分野ごとの仕事内容です。エステティシャンの仕事は大別すると4つに分けられ、それぞれ「カウンセリング」「フェイシャルケア」「ボディケア」「脱毛」に分けられます。すべてがこの限りとはいえませんが、以下にそれぞれの仕事内容をご紹介します。
カウンセリング
サロンに通うお客様には、大きく分けて新規のお客様とリピーターのお客様がいます。
リピーターのお客様であればいつものコースなどを求める場合が多いですが、新規のお客様となるとそのお客様ごとに求めるコースも異なります。それらの要望を伺いながら施術の受付を済ませるのが最初の仕事です。
その際、普段の仕事やプライベートなどを聞いてどのような生活を送っているのか、ライフスタイルをヒアリングし、最適な施術を提案していきます。
この際、お客様が何を求めているのかをきちんと聞いておくことが最も重要です。何を求めるかはお客様ごとに違うからこそ、このカウンセリングがとても大切なのです。
フェイシャルケア
サロンのメニューの中でも、高い人気を誇るのがフェイシャルケアです。フェイシャルケアは顔に対して美しさや癒しを提供するのが仕事となります。
たとえば、専用の薬剤を使用して顔の古い角質を剥がし肌の生まれ変わりを促進するケミカルピーリングや、電流を流してビタミンCなどの美容成分を肌の奥底まで届けるイオン導入などがあります。
これらの仕事のほかにも、マッサージによって顔を引き締めるリフティングや顔を白く際立たせるホワイトニングなどもあり、お客様の理想に近づけるよう繊細かつ緻密に対応しなくてはなりません。
ボディケア
サロンのメニューでも、安定して人気なのがボディケアです。ボディケアは体に対して美しさや癒しを提供するのが主な仕事となります。
たとえば、オイルを使ったマッサージによってストレス解消効果やデトックス効果を促進させるほか、疲労回復などもボディケアに該当します。お客様によっては優しく血流を促す軽擦法を好む方もいれば、筋肉の緊張を和らげる強擦法を好む方もいますので、それらの要望を聞きながら対応しなくてはなりません。なお、マッサージは手を使うものだけではなく、近年はマシンを使ったものもあるなど、より幅広いマッサージの提供も仕事となります。
脱毛
サロンが行っているメニューにおいて、リピートする方が多いのが脱毛です。脱毛では光脱毛やワックス脱毛などを駆使して、お客様の気になるムダ毛を処理するのが仕事となります。
光脱毛とはメラニン色素に反応する光をムダ毛に照射することで、脱毛していく方法です。一方、ワックス脱毛とはワックスをムダ毛に塗って、乾いたところを剥がして脱毛する方法です。光脱毛は半永久的にムダ毛を処理し、ワックス脱毛は毛周期ごとにムダ毛を処理することが必要となるため、お客様の体質などにも合わせて提案することが重要となります。
エステティシャンの勤務時間
エステティシャンは一見すると華やかな仕事に見えますが、実際は拘束時間が長く全体的な勤務時間も8時間を超えてしまうことが多い職業です。
サロンに通うお客様は、平日に仕事があり、仕事終わりに通うという方も多いほか、土日祝日にまとまった時間を使って通うという方もいます。そのため、定時という概念が通常の会社や企業に比べて薄いといえます。また、サロンはいつお客様が来ても良いように、施術していなくても店舗に常駐しなくてはなりません。そうなると実際に働く時間の他に待機する時間なども必要となるわけです。
ただ、これらの勤務時間はサロンによっても大きく異なるほか、サロンに勤めるのか自分で開業するのかによっても違ってきます。単にサロンの営業時間だけではなく、開店の準備から閉店の後片付けまでしなくてはならないため、余裕をもってスケジューリングしなければなりません。
エステティシャンの1日の流れ
ここからは一例とはなるものの、あるエステティシャンの1日をタイムスケジュールごとにご紹介します。あくまでも一例になりますが、朝起きてから夜眠るまでのスケジューリングとして参考にしてみてください。
- ~9:00 起床
多くのサロンは10時オープンや11時オープンが多いため、7時~8時には起床して出発の身支度を済ませなくてはなりません。エステティシャンは体力をかなり消耗するため、きちんと朝食を食べてから出勤しましょう。
- 9:00~10:00 出勤
身支度が済んだらサロンに出勤し、まずは店の清掃や予約の確認をします。また、すでに予約が入っている場合は、施術に必要な道具なども準備しておきます。
- 9:30~10:30 ミーティング
サロンによっては複数名のエステティシャンが働く店舗も多いため、店長などの現場責任者とともにミーティングを行うことが多いです。この際、注意事項などを伝え合うほか、お客様から入った要望などを共有します。その日のスケジュールを全員で共有することが重要です。
- 10:00~11:00 オープン
10時~11時頃にはオープンし、各自でお客様への対応が始まります。新規のお客様にはカウンセリングなどを行い、そのほかのお客様にはフェイシャルケアやボディケアや脱毛などの施術をそれぞれ行います。通常は1日平均3~4名のお客様がご来店されるのですが、突発的に予約が入ったりもするので注意が必要です。
- 21:00~22:00 クローズ
サロンの多くは21時~22時前後にクローズとなります。サロンによっては19~20時など早めにクローズする店舗もあるため、それら営業時間に合わせて後片付けをします。この際、清掃を行うほかに翌日の予約確認なども必要です。なお、新たなマシンを導入する場合や新人を指導する場合は原則として閉店後に行います。
- 22:00~23:00 退勤
すべての仕事が終わったら退勤となります。ここでは22~23時とかなり遅めの時間となっていますが、サロンによってはもっと早く帰れる場合も多いです。
- 23:00~ 就寝
1日が終わってようやく就寝となります。このようにエステティシャンは体力をとても使う仕事なので、ご飯やお風呂に関しては自分の裁量でタイミングを計算しながら行うことが必要となるでしょう。
エステティシャンの給料・年収
エステティシャンの平均年収は約300~400万円前後です。これはあくまでも一例であり、繁盛している人気店などであれば500万円を超えることもあれば、あまり知られていない無名店では200万円ほどのところもあります。これらは学歴や職歴、ボーナスや昇給昇格、店長副店長のような役職、都会田舎などの立地など、条件によって多種多様です。
エステティシャンの世界は成功するかしないかによる差が激しく、独立開業した人の中には軌道に乗って500万円以上の収益を安定して出せるようになることもあります。なかには、集客などがうまくいき、年収1,000万円を超えるということも稀にあります。国家資格を必要としない仕事だからこそ収入の差が激しいことは理解しなくてはなりません。
まとめ
エステティシャンの仕事内容は主に「カウンセリング」「フェイシャルケア」「ボディケア」「脱毛」なのですが、それ以外にもサロンの清掃や後片付け、道具の準備、予約の確認、案内などその仕事は多岐にわたります。
これからエステティシャンを目指す方は、一日の流れを把握するとともに体力が必要な仕事と向き合っていくことが必要です。自身の収入とも相談しながら、どういうエステティシャンを目指すべきなのか考えてみることが重要です。