エステティシャンになるには?エステティシャンを目指せる専門学校が進路・仕事内容・資格などを徹底解説
エステティシャンは、ボディケアやフェイシャルケア、脱毛、リフレクソロジーなどの施術を行う仕事です。単にマッサージをするだけでなく、お客様を美しくすることを目的とした職業です。そんな華やかな職場で働きたいという方も多いかもしれません。
しかし、エステティシャンになるためには主な仕事内容を理解することはもちろん、就職や転職の方法、資格の取得方法、向き不向き、キャリア形成などについても考えることが必要です。エステティシャンはお客様に癒しを与える仕事である反面、体力や精神力が必要となる仕事となります。
今回は、それらエステティシャンとはどういうものなのかを詳しくご紹介します。
エステティシャンとはどんな仕事?主な仕事内容
エステティシャンとはお客様を美しくすることはもちろん、癒しを提供する仕事となります。ボディケアやフェイシャルケアはもちろん、脱毛などお客様の美容全般を徹底してサポートするのが主な仕事内容です。
施術方法はそれぞれの職場によって異なり、メインとなるのは主に4つで「カウンセリング」「ボディケア」「フェイシャルケア」「脱毛」となります。お客様からの要望を聞きながら、いかに的確な施術方法が見出せるかも重要です。
単に美しくするだけではなく、癒しも提供することを常に心に留めておくことが大切です。
エステティシャンの就職先・活躍の場
エステティシャンはどこで働くのかというと、主な就職先はエステサロンとなります。しかし、近年ではエステティシャンを必要とする職場も多く、リラクゼーションサロンやデトックスサロン、中にはブライダルサロンなどで働く方もいます。その他にも美容室やホテルに勤務する方も多く、活躍の場は幅広いのが特徴です。
どの現場でもエステティシャンに求められるスキルは同様なのですが、それぞれのお客様によってニーズも異なります。来店される目的を伺い、いかに最適な美容のサポートができるかがエステティシャンの仕事の基本となるでしょう。
なかには、実績や経験を積んで独立する人もいます。エステティシャンとして働く方の中には、自分のサロンを持つことを夢見ている人も少なくありません。
エステティシャンの雇用形態・働き方
エステティシャンは原則として正社員という雇用形態が主軸ですが、アルバイトやパートだけではなく派遣社員や契約社員として働く人も多いです。正規雇用が良くて非正規雇用が悪いとは一概に判断できるものではなく、働き方は十人十色です。
ただし、エステティシャンは人気の職業ということもあり、毎年のように多くの新人が参入してきます。そのため、現状維持で働いているだけでは、下からの突き上げに追い込まれてしまうこともあるでしょう。だからこそ、常に上を目指す努力が必須です。
まずは正社員や非正社員にこだわらず、自身の知識や技術を磨いて成長しましょう。
エステティシャンの勤務時間・休日・生活
エステティシャンの仕事は一見すると華やかに見えるはずです。しかし、実際に働いた人の中には大変な苦労をされている方もいます。たとえば、エステティシャンは通常の会社や企業に比べて定時という概念が曖昧なため、勤務時間も残業を含めると10時~22時のように長くなる可能性があります。
多くのサロンはシフト制を採用しているため、休日に関しても土日祝日になるとは限りません。むしろ休日の方がサロンを訪れる方が多いこともあり、平日休みになることも多いです。早番・遅番と時間で交代することや、担当するお客様に合わせて出勤日時を決めるということもあります。毎週同じ曜日、時間での出勤は難しいことが多いですが、その代わり遅番の日は朝ゆっくりとでき、希望が通れば休みたい日を選べるなどのメリットもあります。
エステティシャンの給料・年収
エステティシャンの気になる平均月収は約18~22万円ほどです。給料はサロンによって大きく異なり、年収は平均して約300~400万円ほどとなります。
ほかの仕事に比べて拘束時間が非常に長いことを考えると、決して相場が高いとはいえません。その一方、成長を肌で感じられるのはもちろん、自分にしかない力が身に付けば一気に収入を得ることも可能です。なかには、歩合制を採用しているサロンもあるため、腕に自信がある方であれば業界で勝負してみるのも良いでしょう。
エステティシャンの魅力・やりがい
エステティシャンという仕事の魅力は、何よりもお客様を美しくしたり癒したりできることにあります。自信を持てなかったお客様がキラキラと輝く姿を間近で見られるのは、ほかの仕事にはない唯一無二のやりがいと言っても過言ではありません。
お客様の「ありがとう」が自分のことのように思えて、次の仕事への活力になると感じているエステティシャンも少なくありません。当然、自身の実力や能力が上がれば上がるほど提供できる施術も増え、さらにプロへの道を駆け上がっていけます。
いずれはプロフェッショナルやスペシャリストとよばれる地位も目指せるのが、手に職を持てるエステティシャンという職業です。
エステティシャンになるには
ここまでエステティシャンの仕事が何たるかを説明してきましたが、ではエステティシャンになるにはどうすべきなのでしょうか。これに関してはやはり専門知識や専門技術が学べる専門学校に通うのが最も王道であり近道だと言えるでしょう。近年では日本各地にエステティシャン向けのエステティック養成学校やスクールがあるので、そちらに入学して自己研鑽することをおすすめします。
エステティック養成学校やスクールに通う
エステティシャンはお客様に直接触れる職業であるため、万が一の事態を起こしてはならない仕事です。確かなスキルがなければエステティシャンとして活躍するのは難しいものがあります。特に、独学で挑もうと思っている方は大きな壁があることを知っておきましょう。
まずエステティシャンとして活躍したい場合、エステティック養成学校やスクールで基礎と応用を学ぶことが重要です。それらの専門学校に通うことで卒業後の進路も見つけやすく、専門学校の卒業資格は就職や転職にも有利です。中には学校直営の系列サロンで働く道も開ける可能性があります。
サロンが増えたことでライバルも増えていますが、だからこそ現場仕込みの特化したスキルを学べる専門学校に通うことがエステティシャンになるために必要な道なのです。
▼エステティシャンの学校・学費
エステティシャンを育てる教育機関としては、美容に特化した専門学校をはじめエステティック養成学校やスクールがあります。近年では民間が運営する教育機関のほか、通信教育などによって見聞を広めることも可能です。さすがにインターネットの講義だけでは実践で学べることも少ないですが、それでも近年はより幅広い学習方法が展開されています。
学費は各教育機関によって大きく異なりますが、平均すると年間100~150万円ほどかかります。入学から卒業までに2年を要することが多く、入学金や授業料の他にも実習日や設備機材費などがかかるため、総額では200~300万円ほど必要です。
一見すると高く感じますが、一生もののスキルが身につくと考えれば通う価値は十分にあるでしょう。
専門学校やスクールに通わずにエステティシャンになれる?
近年は通信教育が増えていることで、独学でエステティシャンを目指す人も多いです。確かにリモートで学べてエステティシャンの資格が取得できるのは利点も大きいでしょう。しかし、専門学校でしか学べないことも無数にあります。
特に、エステティック養成学校やスクールは独自のコネを持っているため、座学だけではなく実習も多種多様なものが用意されています。実際に仕事を体験しながら学べるプログラムも豊富なため、やはり独学に比べても圧倒的に知識の量や技術の量が変わってきます。
本気でエステティシャンになりたいなら各教育機関で学ぶのがおすすめです。
エステティシャンの資格について
結論を先にいうと、エステティシャンに関しては必須となる国家資格のようなものはありません。実際に未経験者でも働けます。しかし、お客様に直接触れる仕事となるため、職場ごとに教育や研修を行っているところがほとんどです。
その際、資格がないとどうしても理解が及ばない事態に遭遇することもあります。そのため、民間が認定している資格の取得がおすすめです。単に自分がエステティシャンであることの証明にもなるため、資格に関しては取得しておいた方が就職にも転職にも有利となります。
たとえば、日本エステティック協会が認定している「認定エステティシャン」やCIDESCO-NIPPONが認定する「CIDESCOディプロマ」、日本エステティック業協会が認定している「AEA認定インターナショナルエステティシャン」などが有名です。
エステティシャンへの向き不向き こんな人は向いている
エステティシャンは体力も精神力も必要とする仕事である一方、お客様を美しくも癒しもできる職業です。そのため、美容に対して関心がある方が向いています。その反面、すぐに疲れてしまう人には向いていないかもしれません。
単に美容が好きなだけでは務まらない仕事なので、いつどのようなときにもお客様の期待に応えられるよう切磋琢磨が必要です。むしろ自分が前に出るより陰で努力できる人にこそ、エステティシャンという仕事が最適といえます。
エステティシャンのキャリアプラン・キャリアパス
エステティシャンは、新人時代は毎日大変なことがあるかもしれません。しかし、20代、30代とキャリアを重ねていくことで余裕が生まれ、自分自身のプロ意識もより成長していきます。いずれはサロンの店長になることも夢ではありません。
また、人によっては身につけた知識や技術を活用して独立する人もいます。エステティシャンのキャリアのゴールとしては、この独立を考えている方も多いです。自身が何を目指すのか、よく考えてキャリア形成していくことが必要です。
エステティシャンは何歳まで目指せる?
エステティシャンに年齢制限はありません。しかし、美容の世界には次々と新しいツールが導入され、環境も変わっていきます。それに適応しながら働くことを考えると、若いうちに目指していくのが重要となるでしょう。
特に年齢制限はありませんが、今後独立して開業するなら20代や30代に実績や経験を積み、40代以降は自分が経営陣となって業界を回していくというのも1つの道です。
まとめ
エステティシャンは国家資格などを必要としないため、誰でもなることのできる仕事です。
しかし、エステティシャンはお客様の肌に触れるので、エステティック養成学校やスクールを卒業してから働くのがおすすめのルートとなります。
まずはエステティシャンの仕事内容はもちろん、進路や資格についてもよく考えてキャリア形成をしていきましょう。